五島ばらもん凧とは?
日本列島の、西端に位置している五島列島の福江島に古くから作り伝えられてきた
「ばらもん凧」。
絵柄ついては、全体の上部が鬼、中段部が武者兜の後ろ姿、下段部が嵐の中の渦を表現しています。嵐の中、鬼が真正面から兜をくわえたままでも武者が前へ進み続ける勇猛な姿を表現しています。
このばらもん凧の特徴として絵柄の中にクルス(十字架)の形があります。隠れキリシタンの島、あるいは外来船の基地として、歴史をもつ五島列島であるだけにその特徴及び、出所は不明ですが興味深いものがあります。
ばらもん凧の「ばらもん」と言う呼び名においては、五島の方言で、「ばらか」に由来し、「元気者、荒くれ者」「荒々しく 向こう見ず」、と言う意味に用いられています。
男の子の初節句(旧3月3日)に我が子を思う祖父や父親が作り、凧の上部に付けられた「うなり」で独特の唸声をだし、子供の厄を払い無事成長と立身出世、家内安全を祈願しながら天高く凧揚げするものであります。
現在では、凧に子供の名前をデザインに加え、縁起の良い魔除け凧として自宅に飾る方
お店の開店に飾る方など数多く注文をいただいております。